9号の鎮守府

レゴについて書きます

戦艦大和について

皆様、お世話になっております。

9号です。

 

1/300大和が完成したので作品紹介をしつつ大和(実艦)について書いていきます。下記の注意点に目を通したうえでお読みください。

 

・作品紹介2、実艦について8くらいの力配分です

・実艦についての部分はお気持ち表明多めです

・実艦についての知識は結構浅いので誤ったことを書いていたら優しく教えて下さい。

 

 

 

作品紹介

今回製作したのは大和型戦艦の一番艦、「大和」です。時期は昭和17年2月12日を想定しています。この時期を選んだのは、大和は副砲撤去前が最もかっこいいと思っていること、連合艦隊旗艦という肩書きをつけたかったことが理由です。副砲を撤去し対空兵装を積んだ姿は大和の純然たる戦艦としての価値を下げているように感じてあまり好きになれません。また、特攻的性質を含んでいた坊ノ岬沖海戦に対して肯定的に捉えられないという間接的な理由もあります。

 

 

 

艦首部は1幅プレートの交互組みを無理やり曲げて曲線を作っています。新茶ほどではないですがダークレッドも割れるときは割れるので結構怖いです。

 

 

 

大和の代名詞ともいえる45口径46cm3連装砲(以下大和砲と呼称)と最上型から転用された155mm3連装砲です。大和砲はtsukiさんの作例も参考にさせていただき結構満足いく出来上がりになりました。一方で副砲は及第点くらいの出来です。このスケールだと防水用キャンバスの表現がどうしても上手くいかなかったのでいいアイデアを思いつけば改修したいです。

 



大和の艦橋は中ごろの高さから基部まで台形状に広がっており、この再現が最も難しいポイントでした。結果、この台形部分を再現するためにその他の形状が再現しきれずこれまた完璧とは言い難いものになっています。レゴで作る以上ある程度は造形の取捨選択が必要になりますが、改良の余地がある部分は機会があれば直していきたいと思います。逆に25mm機銃は1/300スケールで作る以上これ以上の再現は無理、と割り切っているポイントです。

信号所甲板後方の信号桁(後方に2本突き出た1×4タイル)についてはながに君に「なんで水中ガンで再現しなかったの?」と聞かれました。私は特に深く考えず1×4タイルが最適だと思っていたのでよい刺激になりました。価値観の交換って大事ですね。

背後に見える1幅新茶タイル、端が欠けてますね。新茶が割れやすいの本当に改善してほしい。



後部甲板はリノリウム貼りの夜間通行帯を再現する代わりに飛行機運搬軌条の再現を諦めています。飛行機運搬軌条は1/300で再現するには細かすぎる上、遠目から見て存在感があり再現がマスト(だと思っている)夜間通行帯との両立は不可能だと判断したからです。この取捨選択についてはある程度納得しており、そこそこ満足のいく出来となっています。飛行機運搬軌条を再現する良いアイデアを思いつけば改修するかもしれませんが。

 

船オフに間に合わせようと私にしては急ピッチの製作でしたが、結構納得いく出来になりました。次はアイオワを作りたいなあと考えています。日米の最強戦艦を並べるってすべての男の永遠の夢ですからね。

 

 

 

実艦解説

実艦解説の前座として、戦艦の攻防力について基本的な解説をしていきます。これを知ると戦艦についての解像度が一段上がるように思います。私の知識ではふわっとしたことしか書けませんが、より詳しいことが知りたい方は「艦砲と装甲」というサイトをのぞいてみてください。

kingenchs.web.fc2.com

戦艦の防御力(安全距離)

戦艦の防御性能を表す指標の一つに「安全距離」というものがあります。砲塔やバーベットにもありますがここでは船体の説明を。例えば、大和の自砲(46cm砲)に対する船体の安全距離は19.5km~33kmと表され、この間であれば船体のバイタルを抜かれないという意味になります。

ここで「なぜ安全距離に上限があるんだ?」と思われた方もいるかもしれません。これは、より遠距離から発射されるほど命中するときの落角が大きくなり、甲板への打撃力が増加するからです。さらに、落角が大きくなるほど舷側より甲板へ命中する確率が上がります。極端な例を出すと、落角0度(水平に砲弾が飛んでくる場合)だと100%舷側に命中しますが、落角90度(真上から砲弾が落ちてくる場合)では100%甲板に命中します。

近距離側の安全距離については、近ければ近いほど舷側装甲を抜かれやすくなる、という意味なのでイメージしやすいかと思います。注意しなければならないのは舷側側の防御力は対敵姿勢によって変化するということです。真横から命中する場合に比べて、角度がついて命中する場合は貫通力が落ちます。wowsやっている人は想像しやすいでしょう。安全距離の近距離側は基本的に真横から命中する場合を想定していますが、実際の戦闘では角度がつくことも多々想定されます。甲板に命中する場合は対敵姿勢によって貫通力が変化しないことをふまえると、舷側側の安全距離は甲板側より変動が大きいといえるでしょう。

安全距離の説明の最後に補足を。戦艦の防御力の指標となる安全距離ですが、絶対的な指標ではないということには注意が必要です。前述したように舷側側の安全距離は対敵姿勢によって変化しますし、装甲板の継ぎ目や波の影響による艦の傾斜など変動要素は多々あります。さらに、バイタルパート以外の部分への命中弾も考えられ、推進軸への命中などは戦闘時に大きな影響を及ぼすでしょう。あくまでも指標のひとつとして捉えていただければと思います。

戦艦の攻撃力

次に戦艦の攻撃力について。口径(内径)が大きくなるほど攻撃力が大きくなることは自明ですので砲身長について説明を。長砲身になればなるほど精度が向上する上に初速が速くなり、威力が向上します。一方、初速が速くなると落角が小さくなり甲板への打撃力は低下します。アイオワ(50口径)よりサウスダコタ(45口径)の方が戦艦として優秀という説はこの点が考慮されているようです。アイオワが金剛対策として建造された経緯を踏まえるとアイオワサウスダコタの完全上位互換ではないことは確かでしょう。アイオワの防御性能はサウスダコタと同様45口径対応だそうですし。

大和について

戦艦大和はその大きさや最期から兵器としての「戦艦」よりも(肯定的なものも含めて)シンボリックな存在として言及されることの方が多い状況です。これが大和の知名度に寄与したとも捉えられますが、知名度の割に純粋な兵器としての評価が足りていないようにも思われます。この記事にはこのような認識の偏りを変えようという意思も認識の是非について論じようという意図もありません。私の戦艦大和に対する純粋な兵器としての認識を記しておこう、とうのが最大の目的です。

さて、まずは大和の攻撃力について見ていきましょう。大和の主砲は言わずと知れた45口径46cm砲です。砲弾性能が多少悪かったそうですが、サイズの暴力で不利を打ち消しています。大和砲を上回る性能をもつのはノースカロライナサウスダコタが装備する45口径16インチ砲(SHS)のみ。それも20km台後半の甲板への打撃力だけです。

大和の防御力は他戦艦と比べても圧倒的な上、自砲である大和砲に対しても過剰なほどです。舷側は貫通力おばけの大和砲・アイオワ砲に対して20kmまで、その他の砲に対しては15km付近まで耐えられます。甲板についても、30km以内で貫通可能なのはダコタ砲のみです。砲塔前盾に至ってはどの砲(大和砲含む)をもってしてもあらゆる距離で貫通不能。砲塔前盾を抜くにはもう飛び上がって撃角をできるだけ深くとるしかないでしょう。

 

この角度なら大和の砲塔前盾も抜ける…かも??(撮影協力:たにえん作 ペンサコーラ)

このように大和の総合的な攻防力は他戦艦と比べると圧倒的ですが、基準排水量64,000トンという「デカさ」を活かした力業ゆえの性能差ともいえます。局所的には大和の性能を凌駕、あるいは匹敵する艦はおり(ヴィットリオ・ヴェネトの垂直装甲やダコタ砲の対甲板打撃力、アイオワ砲の対舷側貫通力など)、むしろこれだけ船体のサイズ差があればもっと性能的に飛びぬけていてもよいのでは、という気持ちも若干あります。「実際に建造された戦艦の中では比肩しうる艦がいない規格外の存在だが、サイズを考慮すると割と平凡な性能」というのが私の現時点での結論です。

最後に、大和とライバル扱いされることの多いアイオワとの対比について。数字上の攻防力対決では流石に分が悪すぎます。アイオワの対大和砲安全距離は25.5km~30kmなのに対して、大和の対アイオワ砲安全距離は19.5km~33km。現実的な交戦距離である10km台後半から20km台中ごろまでの砲戦では大和が圧倒的に優位です。ですが、アイオワは条約の都合で基準排水量を45,000トンに制限されながら建造された艦ですし、この排水量で計画速力33ノット、16インチ(+SHS砲弾)への対応防御を備えている点は見方によっては大和よりすごいと思います。そもそもアイオワは空母機動部隊への随伴を考慮し、金剛以下日本の前衛艦隊との交戦を前提に計画された経緯を踏まえると「大和とアイオワを比べることはナンセンス」という結論にたどり着くのは自然な流れでしょう。

かなり大和のストロングポイントのみにフォーカスしてきましたが、もし大和が積極的に前線に投入されていたとしても戦局は大きく変わりはしなかったでしょう。仮に第三次ソロモン沖海戦で霧島の代わりに大和がいたとしても、霧島が(当たり所がよく)耐えることのできた超近距離(7000m)からのダコタ砲にバイタルを抜かれて爆沈する可能性もあれば、霧島では歯が立たなかったダコタのバーベットを大和砲で貫通できていたかもしれません。実戦における戦艦の性能差はラッキーヒット一発でひっくり返る些細なものとも言えるのです。しかし、実際に建造された艦の中で大和の総合的な攻防力に比肩しうる艦が存在しないことは紛れもない事実です。他国が(結果的には)到達しえなかった18インチ級戦艦という舞台に到達し、2025年現在もなお砲装軍艦の歴史における最高峰として君臨する大和を嫌いになる方が難しい、というのは買いかぶりすぎでしょうか…。

 

 

おわりに

以上、大和の作品紹介(という名の大和語り)でした。完全に余談ですが、私は艦これの大和も非常に好きです。ビジュアルや声ももちろんですが、ゲーム内最強のステータスや最高神である天照大御神をモチーフにしたコンセプトも含めてとてもよいキャラだと思います。大和は天照大御神、武蔵は須佐之男命モチーフらしいので、信濃月夜見尊がモチーフになるでしょう。大和型のモチーフに最高神含む三姉弟を割り当てる解釈、最高すぎます。他の二神と比べて知名度が低いツクヨミが史実でほとんど活躍できなかった信濃に割り当てられるのも解釈一致。

文章を書くのが面倒くさくて更新が滞っていましたが、書きたいことがあると結構筆が乗りますね。これからは作品紹介にかこつけたお気持ち表明文主体で更新していこうと思います。

 

1/300レゴ45型いろいろ

 お久しぶりです。9号です。

 

久しぶりに1/300作品が完成したのでそれに関してあれやこれや書いていこうと思います。その1/300がこちら。イギリス海軍の45型駆逐艦ディフェンダー”です。

 

45型駆逐艦といえば球形のサンプソンレーダーと塔型マストが特徴的ですね。ゴテゴテしてないシルエットがめちゃくちゃ好きです。海自補正除いたら世界の水上戦闘艦で一番好きな子なんですけど、艦船模型のブログ見てたら「ダサい」と酷評されてて感性の違いにビックリした覚えが。確かに特徴的な形はしてますが、万人受けするかっこよさだと思っていたので…。

 

画像

これを作り始めたとき、6隻のうちのどの艦を作るか決めていませんでした。それぞれの艦について語れるほど詳しくないので後で決めよー、と。なぜディフェンダーにしたのかというと、日本にも来るイギリス海軍空母打撃群「CSG21」に参加していることと、名前がかっこいいということが理由です。

 

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艦首です。実はいろいろ調整してやらないと、こんな風に甲板が浮き上がってくるんですよね。Twitterに上げた写真を撮るときはしっかりセッティングしてから撮ったので綺麗な艦首甲板でしたが、オフ会で頻繁に移動させるとこの現象が頻発して万全の姿をお披露目できないかも…。

 

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艦首の構造です。結構無理があるというか繊細な構造で、前述の通りしっかり調整が必要です。今まで側面をタイル段組みしかやってこなかったのでノウハウ不足が否めない。今後もいろいろ作ってこの組み方にも慣れていきたいですね。

 

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(足写ってるけどめんどくさいので撮り直ししません)

艦首の繊細な構造よりも致命的なのがこの艦首のライン。wikiから取ってきた写真を見ればわかりますが、艦首の先がちょっとシャープすぎです。切り欠きカブスロの切り欠きの角度に合わせざるをえず、この形に。今作一番気になるポイントですが、切り欠きカブスロ使わない組み方が思いつかなかったので仕方ないです。

 

 

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VLSは3Lバーを使ってます。バーを使ったのでVLSの蓋の形状が丸になってしまったんですが、45型のVLS(シルヴァー)は蓋が四角です。23型のVLSは蓋が丸なので、23型に使うのが最適解の組み方ですね。ちなみに、上構前にある双眼鏡パーツはデコイだそうです。対艦ミサイルは載せてません。

塔型マストは崩すと組み直すの面倒くさいので写真撮ってません。これが今出せる最適解です。ちなみにこの塔型マスト、中身はほとんど空っぽだそうで。岡部先生の英国軍艦勇者列伝2より。サンプソンレーダーはスターデストロイヤー75055に入ってたやつです。1/300サンプソンになるべくして出されたパーツやんこんなん。もうこのパーツの名前サンプソンでいいんじゃないですかね。今からお前の名前はサンプソンだ。いいかい、サンプソンだよ。わかったら返事をするんだ、サンプソン!

艦橋まわりも実物見ると結構スカスカです。皆さんが「隙間がない!」って褒めてくださるの見ると、「実物はもっとスカスカなんや…写真ではバレんような画角にしてるだけなんやで…」って申し訳なくなります。

 

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内部です。結構単純な。特に言うこともないので次。

 

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一気に飛んで飛行甲板。模様は当然接続されてません。嵌めてあるだけです。よく考えれば、この模様、VLS、煙突部分…と接続されてない部分が多すぎますねこの作品。飛行甲板と煙突はいいんですけど、VLSのバー入れるのめちゃくちゃ大変なんですよ。オフ会でVLS直す羽目になりませんように…。

 

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一番お気に入りの一枚です。望遠で撮るために作品を部屋の一番奥に置いて、玄関の前から抜きました。うーーかっこいい。

 

と、作品紹介は以上です。これに取り掛かる前、実は海自DDが作りたくて仕方がなかったんですよね。世艦のDDの記事読みまくってたので。しかし、ちょうど同じくらいの時期にクロックさんが海自DDの艦首を作っていらして、その完成度があまりに高くて「海自DD作ったら二番煎じにしかならんわ」と思って45型にした、という経緯があります。クロックさんの作例がなくても、エリアスさん、Soさん、Lyonさん…と素晴らしい海自艦艇の作例がたくさんあるので、厳しかったと思います。45型作ってよかった。

余談ですが、45型ってもともとアメリカ海軍のCEC付ける予定だったんですね。日本ではDDに米海軍CEC載せられないから、って自前で日本版CEC研究してますけど、イギリス艦には米海軍CEC付けられるんですかね。時代が経って変わったのかな。

 

今後の予定ですが、陸自車両作ろうかなと考えています。たにえんさんがヒトマル作るそうですし、私も何か作ろうかな。作りたいものが多すぎるんですよね。AAV7、12SSM、中多、NEWS…と。ぼちぼち考えていきますか。いずれはQEも作りたいね。

 

それでは。

1/300レゴ飛龍の各部解説&製作裏話 その1 艦首部分編

このブログ読んでくださっているのはTwitterの知り合いの方がほとんどだと思いますが、万が一Twitterの私を知らない方が読んでくださっている場合に備えて、レゴ1/300飛龍の完成形を置いておきます。この記事は解説中心になる関係上、全体像はあまりアップしないと思うので。

 

こちらはリメイク前の飛龍です↓

 

では飛龍の解説を始めていきます。日本語に全く自信がないので「何言ってるのか全然わからん!」って所もあると思います。てか絶対あります。わからないところはオフ会等で質問してください。目に余るようならコメントやツイートでその旨指摘していただけるとありがたいです。それではどうぞ。

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左から写真①(リメイク後)、写真②。②のシアーは説明のため実際よりキツめです

艦首を作るにあたってまず決めておかなければならなかったのは写真②のABCDの長さです。2019年春に作ったときはA(飛行甲板厚)が1ポッチ、Bが1ポッチ、Cが1ポッチ、D(乾舷)が3ポッチでした。しかしこれでは(乾舷)が低すぎる上にC+Dが高すぎるため、シアーがキツ過ぎになっていました。飛龍の艦首というのは蒼龍と比べて乾舷が高く、シアーも全然きつくないものとなっています。準同型艦の蒼龍というより、翔鶴型っぽい艦首ですね。というわけで今回のリメイクはABCDの長さを決めなおすところから始まりました。

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左から写真③、写真④。写真④のポッチ配分(Aが1ポッチ、B+Cが4プレート、Dが3ポッチ+1プレート)はリメイク後のものです

が、早速壁にぶち当たります。A(飛行甲板厚)がどうしても分厚過ぎになってしまうのです。飛行甲板にある飛行甲板中心線や風向標識を再現する都合で、最低でも1ポッチの厚さが必要なのですが、写真④を見ていただければわかるように1ポッチでは分厚すぎなのです。

それの何が問題なのか。それを説明するためちょいと脱線します。戻って来られる気がしない。キャプションにあるように写真④のポッチ配分はリメイク後のものですが、リメイク前はA(④の赤部分、飛行甲板厚)が1ポッチ、B+C(④の黄色部分)が2ポッチ、D(④の灰色部分)が3ポッチであったことは前述の通りです。つまり、リメイクによって、B+Cが1プレート低くなり、その分D(乾舷)が1プレート高くなったわけです。(A+B+C+D、海面から飛行甲板までの高さは変わらず)

 

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左から写真⑤(リメイク後)、写真⑥、写真⑦

乾舷を高くすることが今回のリメイクの大きな目標の1つだったわけですが、その皺寄せでB+Cが2ポッチから4プレートになったことが曲者です。釈迦に説法だとは思いますが、4プレートと2ポッチでは使い勝手が全く違います。高さが2ポッチあれば写真⑥のような前部格納庫の壁の曲線も難なく再現できるでしょう。「5プレート」ではなく「2ポッチ」としてパーツを選べるのです。しかし、4プレートの高さでこの曲線を再現するのはなかなか大変です。5プレート=2ポッチの変換を使えないため、プレートを4枚積み重ねるしか方法がないのです。ウェッジプレートを重ねると側面の見栄えがあまりよくありません(写真⑦の左)。かといって普通のプレートを重ねて角度をつけると、角度を変えた部分の面処理が上手くできません(写真⑦の右)。

しかしそもそも、B+Cの高さは正確に1/300で計算すると5プレート=2ポッチが正解なのです。ではなぜ4プレートで再現する羽目になっているのか。ここで飛行甲板の厚さ問題が出てきます。本来より飛行甲板が厚くなってしまったため、その皺寄せが、B+Cが4プレート分になるという形で現れてしまったのです。

解決策としてB+Cを2ポッチにして、海面から飛行甲板までの高さ全体(A+B+C+D)を1プレート分高くすることも考えましたが、これを採用することは断固として阻止せねばなりません。艦首部分は作りやすくなるかもしれませんが、そのツケとして艦尾まで、艦全体が1プレート高くなってしまいます。フネの顔とはいえ、艦の一部分を優先するがあまり全体のバランスを崩してしまうビルドは私はあまり好きではないのです。

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左から写真⑧、写真⑨

 という経緯でB+Cを4プレートとして再現することになりましたが、前述のように綺麗な曲線を4プレートで再現するのは無理という結論に達しました。そこで考えた解決策が、2ポッチの高さで組んで、その下1プレート分を甲板にめり込ませて隠す方法です。しかしこの方法も問題がないわけではありません。めり込ませるにはリノリウム甲板をそれに合わせてカットする必要があります。しかしレゴのスロープブロックはそのまま重ねただけでは綺麗なスロープにはなってくれません。なんでやねん。なんとかしろレゴ社。天城を作ったときは0.5プレートずらすことで綺麗なスロープを作りましたが、今回はそんな小技が使えるスペースはありません。艦首付近はただでさえスペースが狭いうえ、シアー表現や錨鎖のスペース確保、甲板の色が途中から変わることによる強度低下(リノリウム甲板再現のため)などの要因によって常にギッチギチなのです。

綺麗なスロープ表現を諦めたため、写真⑧のようにリノリウム甲板と前部格納庫の壁の間に隙間ができてしまいました。しかし、飛行甲板が上から多少は隠してくれるため、被害は最小限に抑えることができたと思います。

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左は写真⑩、右は写真②

 次の話題に移りましょう。艦首のシアーについてです。ここはイリーガルビルドになっており、あまり褒められたものではないのでサクッといきます。

前述の通り、リメイク前はCが1ポッチ、Dが3ポッチで、の1ポッチに菊の御紋章をつけていました。しかし写真③を見ればわかるようにの高さは3ポッチ+2プレートが適切でした。リメイク前は高すぎだったのです。また、菊の御紋章は本来C+Dよりも上にあります。そこで菊の御紋章を垂れポッチを用いてC+Dより上に配置。シアー再現によって生じた3ポッチと1プレートの間の隙間を垂れポッチで埋めるかたちになっています(写真⑩参照)。菊の御紋章の位置がリアルになった上、あるかどうかわからないレベルの微妙なシアーも上手く表現できたのではないかと。

 

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 錨鎖です。短い鎖を持っていなかったのですが、「長い鎖でもなんとかなるやろ」と発注を怠ったためにえらい目に遭いました。鎖のスペース確保がもうしんどいのなんの...。次は短い鎖買います。飛行甲板で隠れるので大方の前部甲板上の突起を省略したたのに、錨鎖だけは省きたくないという謎の意思。

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飛行甲板です。飛龍は飛行甲板中心線が右舷側に寄っているようなのですが、これを再現するかは非常に悩みました。日の丸の位置を中心のままで中心線だけ寄せるなど私には到底できません。中心線を寄せるなら日の丸も寄せることになってしまうのです。

結局日の丸が寄ることには目をつぶって中心線を右舷に寄せました。プラモの作例を見ても中心線寄ってない作品があったりして結構ガバガバだったのでまあいいか...と。

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 艦首飛行甲板下の機銃です。一応何も見ずに作ったので私が発案したと思っています。どうなんだろ。銃身の色は新濃灰のほうがリアルに近いのですが、右舷後方のシールド付き高角砲の砲身に黒しか供給されていないパーツを使いたかったので、統一させるために黒のフィグハンドを使っています。写真では断面が手首に対して垂直なフィグハンドを使っています。他に、断面が手首に対して斜めになっているフィグハンドもあるみたいですね。前者のほうが見栄えがいいのでできる限りこちらを使っていこうと思います。探すのめんどくせぇ

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一応比較用。キャットウォーク(?)はできるだけタイルを反転させて再現するようにしています。

 

 

さて、艦首部分のみですがいかがだったでしょうか。説明がわかりにくい?ええ、存じ上げております。よくもまあここまでわかりにくい説明が書けるものだと我ながら呆れ返っておりますので。いっそオフ会での会話のきっかけとして割り切ろうか...などと伝えることを半ば諦めてすらいます

しかし、致し方ない部分もあるのです。今回は解説&製作裏話ということで順序だてて説明しましたが、作っているときはこんなに理路整然とした思考をしているわけではありません。各部とのスペースの兼ね合いや、全体のバランス、強度等の要素も同時並行で考えているため、今回説明した様々なアイデア(没になったものも含む)を何度も行き来し、組んでは崩しを繰り返し、ようやく理想的なカタチに近づいていくのです。そして次の日、昨日完成したと思った部分の盛大なミスに気付くまでがワンセット。レゴラー諸氏ならわかっていただけるのではないでしょうか...。

また、再現モデルというのは、製作の苦労は同じ題材を作った人同士が一番分かり合えると考えています。もし1/300飛龍を完成させた人がいるなら、徹底的にお話ししたいな...と思ったり。望み薄ですが(笑)

 

とりあえずこのページはこれで終わりです。が、まだまだ艦首部分でも説明しきれていないところもありますし、説明が不十分なところもあります。また書き直します。気が向けば。なにより、艦首より後ろの解説も残っています。今回よりもわかりやすい解説が出来るよう頑張ります。

それでは。

 

ブログ始めました。+近況報告

お疲れ様です。9号です。

 

拙作の製作秘話を1/300勢と共有できればと前々から思っており、今回のコロナ騒動で時間ができたこともあってブログを始めることにしました。Twitterでは書ききれない、製作中の裏話を中心に紹介していこうと思います。

 

さてそれでは近況報告を。

1/300では、なんだかヌルヌルっと蒼龍製作に突入してしまいました。本当は重巡駆逐艦も作りたいのですが、パーツが減れば減るほど大型艦建造のハードルが上がっていくので、パーツにまだ余裕がある今のうちに行動を起こさねば!と思ったのです(とは言っても追加発注なしで完成させられるほど潤沢ではない)。

飛龍のフルハル化もいつかやってみたいです。蒼龍に行き詰まって気分転換に艦首だけフルハル化してみたら「は?エモすぎだろおい」となりまして。こちらもダークレッドをかなり追加発注する必要があるのでいつになるかはわかりませんが。

飛龍の改装が完了したときにやってみたジオラマ化も本格的に取り組みたいですね。1×2青透明タイル500では全然足りなかったので、航行中なら2000~4000、他の船も含めた港湾ジオラマなら万単位で必要になるのではと概算しております(この概算あまり鵜呑みにしないでくださいね)。

他にも基地航空隊の整備や、飛龍の艦載機のリメイク等、やりたいことが多すぎます。気が向いたところからぼちぼち片付けていこう。

 

1/300以外では、先日海賊船の島のやつを土岐でゲットしました(最後の一個だったらしい。神様ありがとう)。説明書にあるあの漫画!10年ぐらい前の赤ひげ船長のシリーズにドはまりしていたころを思い出しました。あの頃はパイレーツオブカリビアンに熱中していました…懐かしい…。そういえば、あのころ私が毎日のように眺め、「こんな船、世界観が作りたい!」と私の心を鷲掴みにしたブログの運営者、LEGOZOさんは今どうしていらっしゃるのでしょうか…。受験でブログを休止されて以降、ほとんど更新されず、結局そのままYahoo!ブログのサービスが停止してしまいました。残念でなりません。レゴンさんならご存じかと思って高校生オフの時に尋ねてみたのですが、ご存じないとのことでした。残念だなぁ…。1/300が落ち着いたらこちらにも手を出したいです。二方面作戦は我が家のパーツ力では到底不可能なので(笑)

 

…と、こんな感じでしょうか。どこかでストップかけないと際限なく書いてしまうのでここらで一区切り。そのうち飛龍の製作裏話を書こうと思います。全然更新しなかったらごめんなさい。気長に待っていただけると嬉しいです。それでは皆様、今後とも何卒宜しくお願い致します。